
術前術後の比較写真です。(写真クリックで原寸表示になります。)
写真掲載の許可をいただいたので公開します。
左が術前、右が施術後約一時間経過した写真です。
一見左の方がまっすぐ立っているように見えますが、背景の正中線(黄色と赤)と比較すると、頭(顔)の位置が右にずれています。
背景のマス目の一目盛りが3センチですから、1,5センチぐらいずれています。
この方の場合わずかではありますが、右肩下がり左肩上がりで両肩の位置が変位しています。背景の直線と比較してみるとわかりやすいです。
第一頸椎の二つの受け皿のような形の上関節窩に、後頭骨の左右の両顯がのっかてる状態ですから、第一頸椎が変位してしまうと当然のっかてる頭の位置は、ずれてしまいます。
頭の位置がずれているのに、まっすぐ見えるのは何故でしょう?
それは、ずれた頭と上部頸椎を支えるため、胸椎がずれ、腰椎がずれ、骨盤がずれて、何とかバランスをとっているからです。
術後の写真を見てみると、頭の位置は正中に来ています。
ですが逆に下半身の位置がずれてきています。
脳が正常な位置に戻った頸椎と頭にあわせて、まっすぐ立つための調整を身体に命令している途中です。
個人差はありますが、身体の変化の終了には術後2週間程度かかります。
肩の変位もかなり修正されてきています。
一番の変化は、背が伸びていることでしょうか。施術を受けられた方はほぼ全員術後写真で頭頂の位置が上になっています。
この方の主訴は、偏頭痛・首から肩の痛み・背中の痛み・腰痛でした。
もちろん第一・第二頸椎に変位が見られましたが、その原因は『顎関節症』にありました。
『顎関節症』の方の場合、顎関節周辺の症状つまり偏頭痛や開口障害という主要症状以外に、第2頸椎の変位がひどいという特徴があります。ですから第2頸椎から支配神経が出ている肩から腕に症状が強く出ます。
あと『顎関節症』の原因で特に「歯ぎしり」がある方は顔面の骨にズレが出ることが多いです。
posted by 家永 泰寿彦 at 12:59| 福岡 ☁|
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